オランダでの3連戦を終えて、月曜日の休息日を挟み、南イタリアまで移動。
いよいよイタリア本土でのジロ・デ・イタリアが始まります。
現在のリーダージャージ マリア・ローザは、マルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)
本格的な山岳コースが始まるまではキープできるでしょうか?
今日も平坦コースですが、ゴール前はアップダウンが多く、純粋なスプリンターは少しツライかもしれません。
コースレイアウト
191kmのコースは、3級山岳が2つほど。
地元オランダで逃げまくって、楽しそうに走っていたチャリンギは、山岳ジャージを守りきれるのでしょうか?
また、2nd, 3rdステージを連続優勝し、マリア・ローザを手に入れたキッテルは、この坂を越えて、最後のスプリント勝負に残れるでしょうか。
レース実況
序盤
アクチュアルスタート後に何度かのアタックが行われた模様。
オランダステージでは一発で逃げが決まっていたが、今回は時間がかかり、なんとか4名の逃げができる。
その4人で一つ目の山岳ポイントを取り、立て続けの2つ目の山岳ポイントから、レースが動きだす。
残り50km
マリア・ローザのキッテルが、集団から遅れている。
2つ目の山岳でキッテルが遅れたため、集団もペースを上げてキッテルをなんとかスプリントまで残らないようにしたい。そのまま、下りが始まる。
下りでは、キッテルが自ら先頭になり、強烈なダウンヒルで集団に戻ろうとしている。
残り40km、坂を下りきった頃には、キッテルも集団後方に近づいてなんとかことなきを得た。
その瞬間を狙って、アージェイ・デューゼルから2人の選手が抜け出す。
集団もキッテルが戻るのを容認しているので、落ち着き始めていたところ。
何名かペースを上げて、この二人を追う。
逃げが成立していないなか、まだ残りは38kmと距離がある。
逃げがいないので、集団も安定しない状況が続きそうだ。
ここからゴールまでは幾つかのアップダウンもあり、面白くなりそうである。
残り35km
アージェイデューゼル2人が先頭で通過。
集団との差も30秒ほどと開く。
集団からは、12名の追走がでている。
メイン集団はアスタナやティンコフが多いが集団をコントロールするつもりはないようだ。
このステージの優勝はとくに重要視せず、無難に終わろうという所か。
マルセル・キッテルは、集団に追いついたものの、このままスピードが上がらなければ、今回はステージ優勝は難しそうである。
追走が少しずつ増え、エティックス・クイックステップの選手も何人か入っていて、今日はキッテルは諦めたのかもしれない。
残り30km
追走集団もまとまりがあまりないが、結構な数に膨れている。
今日は逃げ2人と追走集団から優勝がでそうである。
ほどなく逃げ二人を追走が吸収。
大きくなった逃げ集団だが、思惑はバラバラのよう。
このまま逃げたいチームと、集団に引き戻したいチームがあるようだ。
結局、あまり回らないので、再び、逃げから3人が飛び出る。
さらに3人がつながり、6人の逃げになる。
ただ、メイン集団もペースを上げ始め、10秒差まで縮まってきたので、結局吸収されそうである。
中間スプリントポイント
ここで、中間スプリントですが、とくに動きないまま通過。
そして、リーダージャージを着た4人の女性のウォーキング。
ジロ・デ・イタリアならでは。
しばらく、中継が途絶えたあと、クネゴが集団から飛び出るところ。
逃げ集団へとジャンプを狙ったようだ。ただ、集団と逃げも近い。
デマルキとクネゴが逃げからさらに飛び出し、ウィレンスも続くが、集団もすぐそこ。
残り20km
逃げからは、デマルキとコンティが飛び出す。
そして、モビスターが集団をコントロールし始める。
道幅が狭くなり、集団が縦に伸び始める。
カテゴリーなしでも坂がすごい
ランプレ、ティンコフの数名が集団からさらに逃げをおい、合流。
ランプレのウリッシがコンティのアシストを受けて飛ばす。
集団は、モビスター、アスタナがコントロールしていく。
モビスター、アスタナがコントロール
残り10km
ここで、登場するのが最大勾配18%の激坂区間。
今日一番の見せ場である。
逃げ10名はランプレのコンティがずっと牽き続けて激坂に突入する。
コンティ、ウリッシ、ウィレンスと続く。
ここで、ウリッシがアタック。
他に5名が続く。
が、さらにウリッシがアタック。
一人飛び出し、独走開始。
15秒ほど空いて追走が続くが、なかなか強調せずにスピードが上がらない。
残り5km
集団もばらけていて、総合系に遅れる選手が出ている。タイム差がつきそうである。
ウリッシは引き続きトップ。下りが続くので、差があまり縮まらない。
ウリッシ粘る
テクニカルな下りというのもウリッシに有利か。
残り2kmからはドストレート
集団は強調していないので、差も10秒のまま。
このままいけるか。
牽制も始まって縮まらない。と、エティックスが牽き始める
残り1km
ウリッシ通過。
後ろは2人だけ飛び出すが、遠い。ドゥムランが入っている。
そのまま、ウリッシゴール。
デュムランが2着。
クルイシュヴィック3着。
バルベルデも4着フィニッシュ。
コンティの献身的な牽きが、ウリッシの逃げの強力なサポートとなった。
ゴール後、コンティを待ちわびるウリッシが印象的だった。
Route92