ツール・ド・フランスの行方を占う大注目の前哨戦「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ」がフランスで開幕。
ミニ・ツールとも呼ばれ、来月のツール・ド・フランスの本番に向けて、選手たちも最終調整を行うクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ。今年で68回目の開催。
全8ステージのコースは、山岳個人TTが1つ、平坦2つ、中級山岳2つ、上級山岳3つ。
ツール・ド・フランスの要素をぎゅっと濃縮したレースが楽しめそうである。
大会注目選手
各チームのエースもかなり勢揃い。
- クリス・フルーム(チーム・スカイ)
- アルベルト・コンタドール(ティンコフ)
- リッチー・ポート(BMCレーシング)
- ファビオ・アル(アスタナ)
- ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)
- ロメン・バルデ(アージェイ・ドゥーゼル)
ジロ・デ・イタリアに出場し総合優勝したニーバリはさすがに出場していないのと、地元に帰郷してツール直前まで調整するナイロ・キンタナも出場していないが、フルームとコンタドールの対決は大きな見どころだ。
そこに、次世代のエースと呼び声の高いファビオ・アルが食い込んでくるかが注目だ。
プロローグステージ コースレイアウト
初日の今日は、いきなりの4kmの山岳個人TT。平均勾配9.7%、最大勾配15.2%となかなか厳しいコースだ。
街中からつづら折の坂で丘の頂上まで4kmを駆け上る。
4kmというと短いように聞こえるかもしれないが、激坂を全力で4kmも駆け上がると正直死ねる。プロ選手はこの4kmを12分強で駆け上がってしまう。
単純に時速20kmで9.7%の勾配の坂を登りきってしまうのだ。
ロードバイクに乗って緩い坂を走っているとなんか行けそうな気分になるが、実際まったく行けない。
レース実況
暫定1位はクリス・フルーム
中継がはじまった時点で、既にフルームはゴール済み。
それまで1位だったアラフィリップの記録を上回り、暫定1位の11分49秒を記録。
久しぶりに見たフルームは、いつも通り細身の長身だったが、エアロスーツのせいか、さらに細く見えたが、健在である。
ほどなくして、アスタナのエース「ファビオ・アル」がスタート。
3分後に、コンタドールも登場。激坂をダンシングで駆け上っていく。
そして、リッチー・ポートもスタートし有力選手が続く。
4kmのタイムトライアルなのでポンポン、ゴールしていく。
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネのプログラムは毎晩22:55〜25:00の2時間と放送時間が短いので、かなり見やすそうだ。
有力選手のゴールがつづいていく、その中でも調子が良さそうなのは、コンタドール。
ファビオ・アルはあまり調子が良くなさそうだ。同じチームのニーバリの方がまだまだ格上なのかもしれない。
ファビオ・アル 12分を超える凡タイムでフィニッシュ。いきなり1分近くのビハインド。下克上は難しくなった。
続くコンタドールは力強いペダリングでゴールへ飛び込む。
11分36秒とフルームの記録を上回る。
つづいて、リッチー・ポートも11分42秒とかなりの好タイムでゴール。
フルーム、コンタドールにリッチーポートが食い込み、この3人でまずは序盤を戦っていく展開になりそうだ。
去年までフルームのアシストだったリッチー・ポートが成長を見せつけることができるか。
今日から1週間楽しみである。
個人的な優勝予想は、大穴狙いでリッチー・ポートにしてみよう。