ジロ・デ・イタリアも盛り上がる中、アメリカのカリフォルニアでもUCIのワールドツアーが開催される。8日間でカリフォルニア州を南から北上していくレースだ。
時差の関係で日本時間早朝に生中継され、ジロ・デ・イタリアは夜9時半くらいからなので、時間的には出勤前、帰宅後と観ることは可能。
だが、さすがに厳しいので、どちらかをメインにせざるを得ないだろう。
山岳が好きならジロ・デ・イタリア、スプリントが好きならツアーオブカリフォルニアがおすすめ。
注目選手
まずは、去年の覇者、現ワールドチャンピオンのペテル・サガン(ティンコフ)
そして、強力なライバルスプリンターのマーク・カヴェンディッシュとアレクサンドル・クリストフが挙げられるだろう。
そして、今年の序盤に練習中の事故で指が切れかかるほどの怪我を負ったデゲンコルブが参戦。どの程度回復しているかが気になるところだ。
そして、変わったところで注目は、ロードレース界から引退し、オリンピックを目指して、自らのコンチネンタルチーム「チーム・ウィギンス」を立ち上げたプレイングマネージャーのサー・ブラッドリー・ウィギンス。2012年ツール・ド・フランス総合覇者にして、2014年ツアー・オブ・カリフォルニアの王者である。
が、引退して1年超。体重も12kgも増えていて、レース出場も少なく、さすがに現役バリバリのライバルたちとは勝負は難しいか。
そのほかにも、ヴァンアーヴェルマートも山岳を含めて楽しみだし、タイムトライアルのスペシャリストのローハン・デニスなどの個人タイムトライアルも楽しみだ。
第一ステージ コースレイアウト
ツアー・オブ・カリフォルニア第一ステージは、メキシコ国境の町サンディエゴが舞台。
サンディエゴの街中からスタートして、近くの山岳を目指す。
中盤に第一山岳がある。その後は、徐々に下りながら、街中に戻り平坦30km。
中盤の山岳を集団でクリアすれば、スプリンターたちがゴール前に集まってのスプリント勝負になる展開が予想される。
レース実況中継
序盤
中継は残り70kmくらいから始まる。
7人の逃げが、集団から4分ほどの差で1級山岳も終え、ゆるゆる下っているシーンから始まる。
集団は、クリストフを率いるカチューシャがコントロール。少しずつ逃げとの差を縮めていくが、大きな展開はなく、淡々とレースは進んで行く。
残り35km
ツアー・オブ・カリフォルニアは、アメリカが舞台ということもあり、残り距離が、Mileとkmで表示される。
二回目の中間スプリントで逃げが少しだけ活性化。スプリント賞を争う数名がアタックする。
すでに集団との差も2分を切っているので、スプリント賞をとったまま、1人がペースをあげて抜け出していく。敢闘賞狙いか。
あまり馴染みのないラスという選手。
それにしてもバイクカメラが近すぎる
残りの6人も追いかけるが、10秒ほど差ができる。
集団もダイレクト・エナジー、カチューシャを先頭にペースを上げていく。残り27kmくらいで1分差まで縮まっている。
残り11km
逃げは3人まで絞られて、集団との差は40秒ほど。
集団も本気になればすぐ追いつく距離。
さらに2人が飛び出す。
残り5km
2人の逃げと集団の差は20秒。
集団もいよいよペースを上げてポジション争いが始まる。
残り5km ポジション争い
残り3km
横風が強いのか、ロットNLユンボが前に出てくる。
風大好きベルギー人。
そして、ここで、逃げ2人は吸収された。
ロットNLユンボが先頭
アメリカは道が広いため、結構ラインが広がったりしていてなかなかまとまりがな異様に見える。
カチューシャやティンコフも好位置につけている。
サガンも前から10人以内にでてきた。
最後の直線
道いっぱいに広がったまま、直線に突入。
クリストフ、カヴェンディッシュなどのあまり伸びない中、3人が飛び出る。
その中の一人が、ペテル・サガン。
前にいた2人を抜き去り、タイヤ一本分くらい前に出て、そのままゴール。
初戦をディフェンディングチャンピオンのサガンが貫禄の勝利を見せた。
中継時間も2時間程度とツアー・オブ・カリフォルニアはとても見やすいレースである。
Route92