ジロ・デ・イタリア2016
3日目もオランダ。
コースレイアウト
190kmの平坦コースで、特に難しいところはないスピードコース。
2日目同様、ゴール前の集団スプリントが見せ場か。
J SPORTSのサイト情報だと途中にある坂が少し見せ場になりそうだ。
136.9km地点の4級峠ポスバンク(登坂距離2.2km)は、ラスト500mが平均勾配7.2%、ラスト100mが12%と、ちょっとしたパンチ力を要するだろう。またロードブックの注意書きによると、下りがかなり難しいとのこと
レース実況
序盤
アクチュアルスタート後にまず、3名のアタック。
昨日同様、地元で楽しそうなチャリンギ(ロットNLユンボ)、そして、ベルラート(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)がアタック、あと2人がそれに乗っかり、4人の逃げが成立。
中継は、4人が逃げたまま、残り80kmくらいからスタート。
逃げとの差は5分程度。今日も捕まることが必至。
今日も平和なレース展開かになるかと思っていたところ、中央分離帯で落車。
ジャンクリストフ・ペロー(アージェイドゥーゼル)があごから激しく落ちて、血を流すほどのけがでリタイア。
70km地点
オランダ特有の風がレースを動かし始める。
強烈な横風がメイン集団を襲い、集団が中切れ。
20人程度が取り残される。
カンチェラーラは引き続き体調が悪いのか、集団の最後方についている感じ。
135km地点
4級山岳ポイントが近づくと先頭の逃げ4人の動きが少し活発になり、チャリンギが飛び出す。そのまま山岳を1位通過。3ポイントを獲得。
昨日、一緒に逃げていたフライレに花をもたせて、今日は逆転で山岳ジャージをゲットという流れのようだ。
NIPPOのベルラートは意欲を見せつつもそのまま容認した。
残り20km
逃げの4人は健在のまま、集団との差も2分30秒ほど。
10km1分の法則からするとギリギリ逃げきりの目が見えてきているところ、しびれを切らしたエティックス・クイックステップが集団の先頭を引き少しずつタイム差を縮め始める。
残り18km地点では、2分差まで縮めている。
ゴール前の周回コースに入り、道もコーナーが多いためタイムの縮まり方が遅いように見える。
風も強いようで、集団は縦に棒状に伸びている。
スプリンターを要するチームがさすがに逃げを捕まえようとペースアップをするとさらに集団が中切れを起こしている。
先頭は引き続きエティックス・クイックステップが牽き、マルセル・キッテルのステージ優勝とマリア・ローザ奪取を狙っている。
残り14km
ラスト1周回。引き続き逃げ4人。
さすがに集団も強烈なスピードアップをして、1分5秒まで差が縮まっている。
ここでファンジル(ディメンションデータ)がアタック。1人逃げ出し優勝を狙う。
そのころ集団後方で落車。エフデジが4人と多くが巻き込まれたようだ。
残り8km
逃げ1人ファンジルが1分差で粘る。
2日連続逃げのチャリンギは集団に捕まる。
そこで、ロットNLユンボが集団を引き始めて、一気にタイム差が40秒から30秒まで縮まった。
その後もトレック、ロットソウダルなどスプリント勝負にかけるチームがどんどんタイム差が縮まっていく。
集団が猛烈な追走
残り3km
ファンジルとの差も10秒まで一気に縮まった。
エティックスクイックステップが集団をコントロール。マルセル・キッテルも好位置をキープ
そして、ファンジルも吸収されてしまう。
残り1km
赤いジャージのポイント賞を着たキッテルを守り、エティックスが牽き続ける。残り2人。
トレック、オリカ・グリーンエッジも前へ出てくる。
残り500m
キッテルがインコーナーを回り、先頭に躍り出る。
少し踏んだだけでリードを広げて、そのままゴール。
キッテル二連勝
ヴィヴィアーニ、グライペルなども続くがその差は歴然。
ゴール前で余裕のガッツポーズで、キッテルが2日連続ステージ優勝。
タイムボーナスも獲得して、念願のマリア・ローザ奪取に成功した。
2015年は不調で、チームを移籍したが、今年は序盤のドバイから好調を続けている。
今後もスプリントステージでは活躍しそうである。
明日の休息日で、南イタリアに移動し、いよいよイタリアでのレースが始まる。
Route92
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