ジロ・デ・イタリア6日目 大会初の山岳ステージは、山頂フィニッシュ!

コースレイアウト

総距離157kmと短いコースだが、2つの2級山岳が選手を待ち受ける。

ラスト17kmから山頂ゴールに向けて上りが始まるが、上りは3ステップあり、すこしずつ選手が絞られていくことが予想される。

6th stage コースレイアウト

57kmの短距離コースに、大きな峠が2つ。逃げ切りの可能性も秘めた設定だけに、序盤から目まぐるしい動きが見られそうだ。しかもスタート直後から道は険しくなり、登り基調は延々40kmも続く!

この山岳ステージでは、まだまだマリア・ローザの行方は決まらないが、総合系選手のだれが調子がいいか、今後の展開を占うレースになるだろう。

レース実況

序盤

中継は残り130km地点から始まった。

今日の生中継は、午後8時からとこれまでの5戦に比べると1時間半も早く、長丁場のライブ中継になる。二つの2級山岳を楽しむためのにくい編成である。

レースの状況は、3人の逃げが集団と3分半ほどの差。

3人はいずれもプロコンチネンタルチームの選手で、スポンサーのご機嫌を伺う逃げである。このなかから山岳賞を取ることはなさそうである。

気になるのは、現在の山岳ジャージのクネゴ。

最初の山岳は狙いに来ると思うが、どこで仕掛けるか。

しばらくして、残り124km地点。

逃げがスピードをあげて、タイム差が6分ほどに広がる。

最初の2級山岳地点まで残り22kmなのでまだ仕掛けとしては早いと思うが。

ここで、残念ながら機材トラブルで中継が途絶える。

最初の2級山岳が終わったところで、ようやく復旧した。

山岳賞は、3人の逃げ集団がそのままゴールしたようだ。

山岳賞はNIPPOのビゾルティがトップ通過で15ポイントをゲット。一瞬山岳賞となったが、

現在の山岳ジャージのクネゴが4位通過し、4ポイント追加して、18ポイントとなり、山岳ジャージを再び取り戻した展開。

山頂あたりは雨模様で、スピードを落としている。

残り90km。

後続の集団もスピードを多少落としながら追走している。

モビスターがコントロールしているようだ。

今回の山岳ステージは、ゴール前がわりとゆるい坂なので、頂上まで何名かが残る展開だとゴール前スプリントが予想される。

そうなると、山も上れて、スプリントもできるバルベルデがステージ優勝の最有力候補と言える。予想通り、今日はモビスターの日となるか?

途中、カンチェラーラとバルベルデの談笑シーンが映る。

後半戦突入

坂の下りで一気にマリア・ローザとのタイム差が縮まり1分ちょい。

逃げの3人も山岳賞が終わったのでこれ以上は特に望んでいなそうである。

モビスター、ニーバリ、デュムランが集団の前の方を進む。

残り70km

逃げは2人になったが、集団も落ち着いているので、タイム差は3分程度。

逃げは山岳賞のビゾルティとズッパ。

この展開に多少しびれを切らしたロットソウダル・ティムウェレンスともう一人、トレックの3人が飛び出て、追走を始める。一気に逃げとの差を詰めて、残り60km地点では追いつく。

集団との差も5分まで広がる。

残り50km

逃げは5人になったまま6分差までジリジリとタイム差が広がる。

さらに残り40km切ってもメイン集団はまったく動きがなく、タイム差がついに8分。

チームカーに戻って補給を受けたり、トイレ休憩をしているのも大きな要因だと思うが、

山頂ゴールとはいえ、ここまでタイム差がついても大丈夫なのだろうか?

ティム・ウェレンスの逃げ切りがあるのか?

残り17kmの2級山岳が始まる時点でのタイム差がどの程度になるか。

逃げ続ける5名逃げ続ける5名

残り20km

いよいよ、最後の山岳間際。

逃げと集団の差はまだ7分とあまり縮まっていない。

しびれを切らしたランプレが全員で集団を牽き始める。

ランプレの牽き

ランプレの牽き

残り17km逃げが山岳に入る。

集団との差は6分30秒。

ロットソウダルのアシスト一人はここで離脱。

残り4人、このまま逃げ切るか。

残り15km

勝利が見えてきた逃げ4人も動きが活性化。

トレックのディディエがアタック。

少しリードを広げたあとに吸収した瞬間にウェレンスがアタック。

一人リードを広げる。

最初から逃げ続けていたビゾルティとズッパはさすがについていけない。

ディディエも限界か。

そのままウェレンスは一人タイムトライアル。

春のクラシックで何度か見た光景だ。

このまま逃げ切れるか!?

集団は、アスタナが牽き始める。

逃げとの差は5分を切る。

ニーバリ率いるアスタナ

ニーバリ率いるアスタナ

そしてウェレンスは勾配12%の激坂に。

ティム・ウィレンス一人逃げ

ティム・ウィレンス一人逃げ

残り5km

ウィレンスが独走を続ける。

集団もペースアップして4分差までタイムが縮まったが、このままいきそうな気配。

残り3km

ニーバリがアタック。タイム差を狙う。

ニーバリアタックニーバリアタック

しかし、すぐ吸収され、カウンターで、ドゥムランがアタック。

これにニーバリは取り残され、ポッツォビーボ、ザッカリンがつづく。

そのまま追走していたフグルサングたちを追い詰める。

順位によるタイムボーナスを争う。

ドゥムラン、ザッカリン

ドゥムラン、ザッカリン

ニーバリもバルベルデもついていけていない。

そのまま、ウェレンスが独走ゴール。

ティム・ウェレンス独走ゴール

ティム・ウェレンス独走ゴール

ゴール1km前の二番手争いが熱い。

集団から飛び出したマリア・ローザのドゥムラン、ザッカリン、ポッツォビーボの3人がフグルサング、シュートソーの2人に追いつき、5人が先行。

集団からも、マイカ、チャベスが飛び出て猛烈なラストスパートで、20秒差を一気に詰める。

熾烈な2着争い

熾烈な2着争い

ザッカリンが前に出て残り200m。

そこから、フグルサングがさらにアタック、前に出る。

そのままフグルサングが2着でゴール。

ザッカリン、ドゥムランとつづく。

フグルサング2着ゴール

フグルサング2着ゴール

チャベス、マイカは追いつかず。

その後ろにバルベルデが入った。

終わってみれば、山岳での争いはほとんどなく、一つ目の山岳が終わり、落ち着いたタイミングで飛び出したウェレンスが賭けに勝った。

ドゥムランも4着と好位置をキープし、マリア・ローザを守りきる。

2着のフグルサングもジャンプアップで総合2位に。

アタックが不発に終わり、ゴール前でも上がってこなかったニーバリは、もしかしたら不調かもしれない。

ただ、今回の結果ではまだまだ最後のマリア・ローザは予想もできない。

ベテランのバルベルデは、長期ステージレースでの調子をうまくコントロールしているように見える。

山岳ジャージは、クネゴがキープした。

Wiggleジロ・デ・イタリア⒋賞ジャージ

山岳ジャージ

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もう少し薄いブルーが好みですが。

Route92

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