ジロ・デ・イタリア 2016開幕! 1stday 個人TT

5/6 ジロ・デ・イタリアがいよいよ開幕!

GWの旅行で残念ながら、録画で見たのですが、今年は新旧の有力選手も多くて、これからの21ステージが楽しみです。

今年のジロ・デ・イタリアは、オランダからスタート。

3日間オランダを走った後、4日目は休息日を挟んで、いよいよイタリアにステージを移す。

南から北上していくルートだ。

ジロ・デ・イタリア全コース

ジロ・デ・イタリア全コース

まずは、初日の個人タイムトライアルは、参加選手のお披露目といった感じ。

このステージの優勝だけ狙う選手もいれば、好順位につけ総合優勝を狙う選手もいる。

初日のタイムトライアルを通して、それぞれの選手のコンディションや強さを感じることができる。

ジロ・デ・イタリア注目選手

まずは、ジロでイタリアの全21ステージの構成を見てみよう。

  • 個人TT 3
  • 山岳 11
  • 平坦 7

このように山岳ステージが半分以上を占め、獲得標高は42,000mを超える。

上りに強いことは最低条件。そして、個人タイムトライアルも3ステージもある。

そのうちの一つは、山岳タイムトライアルだ。個人でも独走力がある選手が有力となる。

2人の本命選手

今回、独断と偏見で、2強だと考えている。

一人は、ヴィンセンツォ・ニーバリ(アスタナ)過去のジロ・デ・イタリア優勝経験もあるし、なんせイタリア人だから、地元のグランツールへの思い入れも強いだろう。もちろん、ニーバリは、坂も下りも強いし、独走力もある。

そして、もう一人は、どんなコースでも強いアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)だ。

35歳の超ベテラン選手だが、なんとジロ・デ・イタリア初出場。

山岳も強ければ、ゴール前スプリントも強い。

ツールドフランスをやめて、こちらに専念するので、気合も十分。初出場、初優勝に死角はあまりない。

大物食いなるか、若手エース3名

この二人の大物食いを狙う若手総合選手の注目も何人か。

ザッカリン(カチューシャ)、チャベス(オリカ・グリーンエッジ)あたりが面白そうだ。

そして、個人的に大好きなのが山の申し子マイカ(ティンコフ)。

コンタドールの山岳アシストで活躍しつつ、ツールドフランスでもステージ優勝してしまう絶大な登坂力を持っている。ただ、タイムトライアルや平坦コースでタイムをどれだけ落とさずに進められるかという不安はある。

この5人に注目して今回のジロ・デ・イタリアを見ていこうと思う。

1st stage 個人タイムトライアル

さて、初日の個人タイムトライアルのレビューに移ろう。

1st Stage コースレイアウト

最初の個人タイムトライアルのコースは、平坦9.8km

難易度もそれほど高くはなく、距離としても少し短めのタイムトライアルだろう。

優勝を狙うプロロード選手たちは時速50kmを超えるスピードをたった一人で出し続け、12分を切るタイムを出してくる。

中継が始まり、ジャイアントアルペシンのルドヴィグソンが11分11秒というタイムを出し、これが基準となる。

このタイムは長い時間破られなかったが、突如、リモシュ・ログリッチェ(ロットNLユンボ)という無名の選手が11分03秒の好タイムをたたき出し、暫定トップに立つ。

このリモシュ・ログリッチェという選手は、5年前にプロロードレーサーにキャリアを帰るまでは、スキージャンプのナショナルチームの選手だったという異色の選手。しかも、去年までは、コンチネンタルチームで、今年が初めてのワールドツアーチームで、当然ジロ・デ・イタリアも初出場。

この記録はなかなか破られそうもないと思い始めたところに、後半に有力選手が登場する。

この1stステージの優勝最有力候補と言われていたトム・デュムラン(ジャイアントアルペシン)は、地元オランダの熱い声援を受けて、スタート。力強い走りで、なんと11分03秒の同タイムでゴール。15分間の審査の結果、100分の1秒差で逆転の暫定トップ。

トム・デュムラン

100分の1秒を制したトム・デュムラン

最後から2番目の走者の伊達男、カンチェラーラが胃腸炎に押されながら、11分17秒でゴールし、トム・デュムランが期待通り、ステージ優勝を果たし、最初のマリア・ローザの袖を通すことになった。

総合優勝を狙う総合勢の結果は、ヴィンチェンツォ・ニーバリが最もタイムが良い11分22秒。(首位から19秒差の16位)。ジロ初挑戦アレハンドロ・バルベルデは11分27秒(首位から24秒差)。さらにエステバン・チャベス11分33秒(30秒差)、ラファル・マイカ11分41秒(38秒差)と続く結果となった。

やはり、二強が抜けてきたが、まだまだ先はわからない。

Route92

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