ジロ・デ・イタリアも8日目。
今週末は佐渡ロングライドに出ていたので、遅れて録画を鑑賞。
ストラーデ・ビアンケのコースに近いコースで、未舗装路の山岳ステージがある少し難易度の高いコース。
明日の個人タイムトライアルを控えて、デュムランは押さえるかもしれない。
いよいよ総合勢の順位争いが激化するかもしれない。
コースレイアウト
ゴール手前の18km地点までの2つ目の山岳ポイントが見せ場。
未舗装路の最大勾配14%の激坂が選手たちを待ち受ける。
レース実況
序盤
第8ステージの中継は残り80km弱の地点からスタート
逃げが最近では珍しく人数が多く、13人。
今日のバルベルデは調子がいいのかアタックを繰り返す
二級山岳
残り30km弱。集団との差が4分のまま、逃げが二級山岳に突入する。
この二級山岳は途中から未舗装路で勾配14%を超える激坂区間がある。
逃げの中で最も総合成績のいいグランビッラ(エティックス・クイックステップ)がアタック。1人でぐんぐん登っていく。逃げもまとまりがなくなる。
集団も3分遅れで、未舗装路に突入。
と同時にバルベルデがシッティングのままアタック。
バルベルデが集団から飛び出る
ニーバリが少し遅れて続く。総合系の有力選手、各チームのエースもバルベルデにくらいつく。
バルベルデ、ニーバリ、チャベス、クルイシュウィック、ザッカリン、ポッツォヴィーボ、マイカの超豪華チェイシンググループが形成される。
バルベルデ率いるチェイシンググループ
マリア・ローザのデュムランは少し遅れる。
未舗装路も少し下りが入るが、ガードレールもほとんどない崖の道。
未舗装路のダウンヒル
ダウンヒルはヒヤヒヤもの。
そして、二級山岳の頂上に向けて再び登り始める。
グランビッラは快調にのぼりつづけて山岳賞は間近。
グランビッラ山頂まで200m
バルベルデのチェイシンググループが2分40秒遅れ。
デュムランはさらに30秒遅れる。
グランビッラが山岳賞ゲット。
残り18kmのダウンヒル。マリア・ローザも見えてきた。
逃げていたモビスターの2人も追いつかれるとチェイシンググループを引き、バルベルデがアタック。
バルベルデのアタック、総合勢は食らいつく
そして、さらに山頂付近でチャベスがアタック。先頭で下りへ突入した。
デュムランは、遅れること1分20秒山頂を通過。今日でマリア・ローザを手放すことになりそうだ。
デュムランは遅れる
ダウンヒル
グランビッラが以前トップ。
30秒遅れてモンタグーティ。
ダウンヒル突入モンタグーティも必死に追い続ける。
チェイシンググループは2分30秒遅れ。
これまでのキャリアで最高の勝利を得ることができそうなグランビッラ。
危険なダウンヒルをかっ飛ばしていく、途中危険なシーンもあり見ているとハラハラする。
残り10kmを切ってもチェイシンググループとの差は2分程度。
ダウンヒルなので、なかなか集団の利がなくタイム差は縮まらない。
チェイシンググループ
終盤になってダウンヒルスペシャリストニーバリがアタックするが、すぐに坂は終わってしまう。
ニーバリのダウンヒル
残り5km
グランビッラが先頭。
モンタグーティは30秒差
チェイシンググループは2分弱のタイム差だろう(表示は2分20秒になっているが)
下りも終わったので、いよいよチェイシンググループも回し始めるのでもう少しタイム差は縮まるかもしれないが、モンタグーティは1分20秒早くゴールすればマリア・ローザを手に入れることができそうだ。
チェイシンググループには逃げていたモビスターのアマドール、ロハスの2名が入っていてアシストを始める。
残り1km
イタリア人のグランビッラがゴールの町に入る。
残り1km
声援にも期待がこもっている。
ステージ優勝は見えてきたが、マリア・ローザを獲得できるかの瀬戸際。
以前タイム差は2分。
マリア・ローザも目の前。
チェイシンググループも牽制が始まったため、タイム差がこのまま縮まりそうもない。
今日はグランビッラのマリア・ローザを容認という感じだ。
そのまま最後の登りも力強く踏み続けて、そのままステージ優勝。
そして、マリア・ローザ獲得もほぼ確実か。
1分ほど遅れて、モンタグーティが2位フィニッシュ。
1分40秒ほど遅れて、バルベルデたちチェイシンググループもフィニッシュ。
マイカとニーバリは少し間が空いたため3秒差が取られてしまう。
2分30秒ほど遅れて、総合2位だったフグルサング。
デュムランは2分50秒遅れ。
グランビッラは今年初のイタリア人マリア・ローザ。
終わってみれば、未舗装路の坂が決定的な勝負の場所になり、個々の力の差で大きく勝敗が分かれたレースだった。
Route92