2016年10/22、23ジャパンカップ観戦のススメ。わずか30cmでプロ選手の本気を感じる!

ジャパンカップはアジア最大のレースの1つで、現在ワンデイ・レースとしてはアジアで唯一、最上位カテゴリーのオークラス(Hors Class = 超級)のレースとUCI(国際自転車競技連合)から認定されている。

そして、なんといっても出る選手が豪華である。ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアといった、世界の第一線で活躍する選手たちの本気の勝負を間近で見られる日本で唯一の大会でもある。

近年ではこの翌週にツールドフランス・さいたまクリテリウムが開催され、そちらにはツールドフランスの優勝チームが参加していてそちらには、フルームが今年も参加が決まっており、目の前で見るチャンスでもある。ただ、さいたまクリテリウムはどちらかといえば、ツールドフランスのお披露目興行と言った意味合いが強く、選手も観光がてらという雰囲気がある。

一方でジャパンカップは、2日間開催され、初日には宇都宮市街の道路を封鎖してのクリテリウム。2日目には、宇都宮市森林公園周回コース10.3kmを14周回る140kmの本格ロードレースが開催される。私は去年初めて観戦に行ったが、トレック、チームスカイ、ランプレなどそうそうたるワールドチームが参加し、中でもトレックのカンチェラーラは一際注目で、彼が動くと歓声が沸いた。

2016年ジャパンカップ出場ワールドチーム

今年のジャパンカップに出場を予定しているワールドチームも豪華である。

  • トレック・セガフレード
  • BMCレーシング
  • キャノンデール・ドラパック
  • ランプレ・メリダ
  • オリカ・バイクエクスチェンジ
  • チーム・スカイ

選手は誰が参加するかはわからないか、トレックのカンチェラーラが最後に来てくれないか期待がかかる。ランプレの新城幸也はまず出そうだ。個人的にはBMCレーシングのリッチー・ポートにぜひ来日してほしい。チーム・スカイはフルームはおそらく出ないだろうが、ゲラント・トーマスが来てくれると嬉しい

カンチェラーラ トレック

カンチェラーラ トレック

リッチーポート

ゲラントトーマス

10/22には、2016オープニング・ランという一般人参加でプロ選手と一緒にジャパンカップのコースを1周走るイベントがある。参加したいが、かなり朝早い。

10/21 ジャパンカップトレインで宇都宮へ

2016年は、ジャパンカップ観戦用の専用トレインが出るらしい。金曜日から行ける人にはお勧めである。私は去年はJRで行ったが、東武鉄道の専用トレインだ。

2016年10月21日(金)
【東武鉄道】14:10浅草駅発⇒16:00東武宇都宮駅着
※チームプレゼンテーション開催日

EXCELENTコース5000円とSTANDARDコース3000円があり、EXCELENTコースでは、チームプレゼンテーション特別観覧エリア入場権がもらえる。レース前の普段の選手を間近で観ることができる。足の太さを間近で感じよう。また、輪行袋預かりコースもある。
STANDARDコースでもジャパンカップの記念グッズが幾つかもらえる。

ジャパンカップトレインは東武宇都宮駅につくので、クリテリウム観戦エリアに近い。すぐ近くのホテルをとって、チームプレゼンテーションを楽しみ、翌日はクリテリウム観戦まで餃子でも食べよう。

また、宇都宮はレンタサイクルステーションが幾つかあって便利だ。100円なので気軽に借りて宇都宮観光が可能だ。ただ、ママチャリなので、スポーツバイクに乗りなれていると、久々に乗るママチャリはフニャフニャで驚くだろう。

10/22 クリテリウム観戦

ジャパンカップクリテリウム カンチェラーラ

ジャパンカップクリテリウム カンチェラーラ

10/22 クリテリウム観戦は早めに場所取りが必要

クリテリウムは宇都宮の市街地のメインの幹線を利用している。歩道で観戦することになるのだが、結構細いので早めに場所を確保したほうが良いだろう。ゴール地点は残念ながら有料席になっているので全く見ることができない。ゴールの対面あたりの歩道がオススメかもしれない。あるいは、周回コースの折り返し辺りだと、選手のスピードが緩むのでじっくり観戦できるかもしれない。

クリテリウムゴール後は表彰式がチームプレゼンテーションと同じく商店街の会場で行われるので、そちらを夜から観戦しよう。見終わってからは餃子を食べに行こう。

10/23ジャパンカップ観戦の手引き

ジャパンカップ2日目のアクセス 送迎バスもしくは自走

会場の宇都宮市森林公園は意外と遠い。電車などないので、バスが主な交通手段である。JR宇都宮駅から往復バスが出ている。当日の朝に行っても十分チケットは取れるので問題ない。クリテリウム会場近くのレンタサイクルで宇都宮駅まで行くのが手軽で良い。

もしくは、自分のロードバイクで自走するのも良い。選手がこれから走る道を自分でも走ってみるとその後の観戦によりリアリティを増すことだろう。

会場はスタート/ゴール地点を中心に自転車メーカーのブースが広がり、また、飲食屋台が数多くあるので飽きない。大きな駐輪場もあるので、自走した人はそこに止めよう。問題は自動車だが、これはあまりお勧めではない。会場付近の駐車場にはなかなか停められないだろう。かなり歩くことになる。また、仮に停められても、レース終了後は、送迎バスの渋滞があったりしてなかなか出られなそうだ。自転車の自走か、送迎バスの利用がストレスが少ないだろう。

ジャパンカップコースレイアウト

ジャパンカップ観戦のテクニック

スタート時 1あたり

スタート付近は有料席なので、スタートラインを超え、屋台を抜けて少し登った辺りの場所を確保できると選手たちのスタートが見れるかもしれない。私は残念ながら行動が遅くて、屋台を物色しているうちにスタート間近になってしまい、何人もの頭越しに観るはめになった。

スタート後〜中盤まで 4〜5あたり

ジャパンカップは周回コースをぐるぐる走るので、選手の走りを14回も見るチャンスがあるのがメリットだ。その中でも最もおすすめの観戦エリアは、選手のスピードが落ち、ゆっくり観戦でき、かつ、間近な距離で見られる、古賀志林道のヒルクライムエリアで間違いない

レースが始まってからは、散歩がてら古賀志林道の頂上を目指そう。2、3の赤川ダムの周りを回って歩いていく時は平坦コースの超スピードの走りも観戦できるし、古賀志林道を登っている時は、選手たちの登っていくさまを何度か立ち止まっては観戦できる。坂で選手のスピードも20km/h程度まで落ちているのでまさにゆっくり、かつ、運が良ければ30cm程度の距離で見ることができる。

ここで、観戦上の注意だが、コーナーではアウト側から観戦しよう。インコースは選手がギリギリまで近づくので下手すると接触の危険がある。

もちろんだが、並走したり、変な長いものを突き出したりしてはいけない。

中盤から残り5週あたり 4〜5あたり

古賀志林道ではどこかに居場所を見つけよう。路面に座り込んで選手が通過するのを心待ちにしよう。選手はだいたい15分くらいで1周するだろうか。意外と飽きずに見ていられる。山頂付近の土手の上にも登って見られる場所があるので、そちらに座ってみるのもいいかもしれない。

選手が通過するときは応援して、14分は、ぼんやり自然を楽しめる。ただ、熱中症にならないように水だけは持っていたほうが良いだろう。それでも小腹が減ったり、水がなくなってしまったら、山頂の小道に屋台が出ているので、そこで買い食いするのもありだ。

あとは、トイレ問題。山頂の屋台の先に簡易トイレもあるが、結構並ぶことになるので、余裕があるうちから並んでおこう。また、赤川ダムのあたりにも公衆トイレがあるので活用しよう。

残り5周からは下山

残り5周くらいからは、下山しても良いだろう。ゴールシーンを見ようと思ってもおそらく混みすぎて見れないかもしれないが、ゴール地点にはモニターや実況があり、臨場感を楽しめるだろう。

下山の途中にも選手たちが登ってくるたびに観戦は可能だ。

ゴール地点に着いたら、屋台の誘惑をなんとか断ち切って、観戦を続けよう。

ジャパンカップ観戦後

のんびりコースなら、屋台や自転車メーカーのブースを見学して楽しむのもいいだろう。去年はカンチェラーラもレース後にトレックのブースでかなり盛り上がっていた。

ここで、送迎バスを利用した人に忠告だが、早めに帰路につきたい場合は、すぐにバス乗り場へ向かうと良い。送迎バスが結構込み合ってなかなか乗れない。最初にやってこれた数台のバスに乗れれば早めに帰れるが、そうでないと、一度宇都宮駅まで行って帰ってくるまでバスを待つことになる。覚悟を決めて屋台を楽しめばいい。ただ、日曜日なので、翌日の仕事を考えれば早めに帰りたい人も多いだろう。

宇都宮駅からの帰りの電車

意外と混んでないので普通に乗れば良いが、快適に帰るなら、グリーン車の座席を取るのが良いだろう。東京方面の場合、東京駅までは結構な長距離になるので、コストパフォーマンスは十分ある。

以上、気が早いがジャパンカップ観戦の勧めである。今月末からのブエルタ・ア・エスパーニャをまずは観戦しよう。スペインを舞台に激坂バトルが繰り広げられる。