2016/3/19の今日、ミラノ〜サンレモがいよいよライブ中継される。
J SPORTSに加入してから、ほぼ毎週レースがあって飽きることがない上に重要なレースの前の日などに去年のレースを再放送してくれるので、予習がてら去年のレースを楽しむこともできるわけだ。
3月いっぱいは、加入料0円で、初回は1000円割引か。
J SPORTS4チャンネルだけなら基本料と合わせて2,890円。
11月からのシーズンオフは解約するつもり。
ミラノ〜サンレモとは
ミラノ〜サンレモは、ツールドフランスなどの何日もレースしてトータルタイムを競うステージレースと異なり、1日で勝敗を決めるワンデーレース。
その中でもクラシックレースと呼ばれる由緒正しきレース。
さらに、今年で107回目というとてつもなく歴史のあるレースで、数あるクラシックレースの中でも5つしかない”モニュメント”と呼ばれる。
その中でも1年で一番最初の春先に行われるため、”ラ・プリマヴェーラ”と呼ばれる。
自転車レースの中でも特に人気の高いクラシックレースである
コースレイアウトの特徴
ミラノ〜サンレモは、その名の通り、ミラノからスタートして、地中海沿岸の町サンレモまでを走る。
そして、特徴は、何といってもその距離の長さ。
2015年のコースでは、293km
JR東海道新幹線 東京駅―名古屋駅 : 342.0km(実キロ)
よりちょっと短い程度。豊橋くらいまでの長距離。
東京から名古屋の直線距離なら240kmだからそれよりは長い。
普通の自転車レースだと長くて200km超くらい。さらに100km弱走るわけだ。
スプリンターズクラシック
そして、ミラノ〜サンレモはほぼ平坦のコース。
世界中のスプリンターたちが、その勝者のリストに名を連ねることを夢見るスプリンターズクラシックという呼び名もある。
290kmのレースだが、勝負は、最後の300mで決まることが多い。
そこまでどれだけ、体力を温存して走るか、そして、残りの300mでその残った力を解放して、ライバルスプリンターたちよりもほんの少しでも先にゴールラインを切る。そんなレースになる。
見せ場は最後の丘越え
サンレモのゴール手前5kmのところに小高い丘がある。
坂というほどではないが、スプリンターにとってはきつい坂である。
この細い坂道でいいポジションを取り、そのまま5kmダウンヒルからストレートへ向かい、最後の300mに入るところでいいポジションにつくことが重要。
6時間以上走って、勝負が決まるのはほんの一瞬。
そんな息を呑む展開がこの最後の丘越えから始まる。
2015年のスプリント王者
ジャイアント・アルペシンの名スプリンター ドイツ人デゲンコルブ が2015年は数センチの差で勝利した。
チームとしては、それほど途中活躍しておらず、むしろ、チームスカイや、カチューシャがチームプレイとしてはうまくいっていたのだが、ゴール前500mくらいから、デゲンコルブはポジションをあげ、300m3番手から少しずつポジションをあげ、ゴールでカチューシャのクリストフを差し切った。
おそらく、途中は鳴りをひそめながらもチームにアシストされて、体力をほんの少しだけ温存できて居たのだろう。
表彰台に上がったデゲンコルブは、目に涙を浮かべ、勝利の味をかみしめていた。
スプリンターとして十分知名度の高いデゲンコルブだが、ミラノ〜サンレモの勝利は初めて、感極まっての男泣きである。そのくらいスプリンターにとっては夢のレースである。
クリストフの他にも、ペテル・サガン、カンチェラーラなどの有力選手も10位以内に名を連ねていた。
290km走って、本当に少しだけの秒差しか生まれない。そんな過酷なレースがミラノ〜サンレモなのである。
今晩である。
Route92