日本時間の午前1:30頃、ミラノ〜サンレモはついに決着した。
残り30km地点から始まるチプレッサとポッジオで動き始める。
チプレッサの登り5kmで逃げがついに捕まり、メイン集団がスピードをあげる。
登り始めでは落車が発生し、有力選手のデマールやマイケルマシューズなどが巻き込まれる。
チプレッサの頂上付近でチームスカイからアタックが一人、追走も少しでて、10秒差程度で進むが、
最後のポッジオまで5kmメイン集団は、スプリンターを要するコフィディス、カチューシャがコントロールする。
ポッジオが近づくと集団ではポジション争いが激化する。
ポッジオの入り口は狭く、4台くらいしか横に並べられないため、できるだけ前に位置どりしている方が有利だ。
ポッジオアタック
ポッジオには順調に入り、アタックも吸収され、カチューシャがコントロールして安定する。
ポッジオは3km程度の短い登りなので、スプリンターを要さないチームはここらでアタックするべきだが、牽制しあって動きがない。
しびれを切らしてティンコフの選手がアタック。
続いてニーバリもアタック、頂上付近では、逃げをニーバリが追走、カンチェラーラ、サガンが続く、バルベルデもここで食らいついていた。
下りもあっという間に終わり、のこり2km程度。
逃げとの差は4秒程度だが、ニーバリ、カンチェラーラ、サガンも牽制をしあっているためか、なかなかメインのスピードが上がらず、長く伸びたメイン集団もいつの間にかまとまり、残り1kmに突入した。
逃げも吸収される。
のこり300mまできても牽制が続いており、その牽制のなか、サガンとカンチェラーラの目の前で一人エティックス・クイックステップの若手選手が落車。と同時にスプリント勝負が始まる。
コフィディスのブアニが4番手くらいから3番手くらいまで上がろうかというところで、チェーントラブルで一気にスピードを落とし、マークしていたデマールが、スパートをかけ、そのままゴールラインをトップ通過。スカイのベン・スイフトが後に続いた。
勝利したデマールは、喜びよりも、自分が優勝したことにまさかと驚いていた。
のこり10km強くらいで落車に巻き込まれたにもかかわらず、最後のスプリントまでに集団に戻り、ライバルのブアニをマークした結果か、好位置から運良くスプリントが決まった。
290km走っても最後の300mであっさり決まってしまう。そんな2016ミラノ〜サンレモでした。
Route92