ツールデフランドルの興奮も冷めやらぬまま、春のクラシックレースは毎週末開催される。
今週末は、いよいよパリ~ルーベ。
石畳だらけのコースレイアウト。
257.5kmに石畳の区間がなんと27個。
石畳の総距離は50kmを超える。
その過酷さから、クラシックの女王という異名がある。
見逃せない理由1 ドSの女王に挑むドMのクラシックレーサーたち
石畳のつらさ、ぴんとこない人もいるかもしれないが、石畳の上を走るのは非常に過酷。
ヨーロッパの石畳は農道としても使われるため、大型トラクターでダメージを受けて、非常に荒れている。その上を時速40kmオーバーで走るのだから、選手は常に激しく揺さぶられているのだ。
しかも、雨でも降ってしまったら、濡れた石畳はスリッピーになり、落車の危険が著しく増す。実際、落車は毎年起こり、集団で巻き込まれてしまう危険もある。有力選手も実力以上に運が必要になる。
ツールデフランドルでもいくつかの石畳があったが、パリ~ルーベはそれ以上。特に後半に集中しているので、そこに入ってからは常に誰か落車しないかとハラハラする。
なので、パリ~ルーベホラー映画のような楽しみ方もできるので、おすすめだ。
見逃せない理由2 自転車でホラー
さて、次に有力選手ですが、やはり、カンチェラーラ。
ヘント~ウェベルヘム4着、ツールデフランドル2着と惜しい結果が続いているので、ここで勝って欲しい。カンチェラーラがモニュメントと呼ばれるクラシックレース5つに勝つ最後のチャンスかもしれない。カンチェラーラは今季限りで引退を表明しているのだ。
そして、宿敵トム・ボーネンも今年は健在。カンチェラーラとの直接対決も残り少ない。
見逃せない理由3 トム・ボーネンとの宿命の対決。
そして、若手の台頭も著しく、サガン、セップヴァンマルクという好敵手。
さらに、ラースボームやクフィアトコースキー、テレプストラ、クリストフ辺りだろうか。
個人的には世界TT王者トニーマルティンの初挑戦に期待している。
見逃せない理由4 最後の最後まで展開が読めないほど、力が拮抗している有力選手が揃っている。最後まで飽きないレースが楽しめる。
個人的には、パワーのある選手に独走で勝ってもらいたい。
セップヴァンマルクにもそろそろクラシックの栄冠をと思うが、やはり、今年最後のカンチェラーラを応援したい。
パリ~ルーベ2016の結果はこちら。
Route92