ロードバイク初心者が大好きなサイクリングロードと別れる原因とその後。

ロードバイクに乗り始めばかりの頃は、平坦なサイクリングロードを走って帰ってくるだけでも新鮮で、そのスピード感、爽快感を訳もなく楽しめます。しかし、半年も走っていると次第に小さなことが気になり、いつしか、あれほどラブラブだったサイクリングロードと別れ、愛車のロードバイクを別の道へと駆り立てるようになってしまいます。

普久川ダム

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ちょっとキツイけど下りでは違った顔を見せてくる激坂の峠、とにかく風景がきれいな湖の周遊道路、スポーツライドから一転、都会のお洒落なビルの合間をゆっくりポタリングしてきになるカフェを見つけたら入るグルメライドに宗旨変更してしまったり。

そんな初心者にいつか訪れるサイクリングロードとの別れについて、その理由を中心に考察して、その後、どうすれば良いかを考えていきたいと思う。

サイクリングロード(CR)との別れの理由ベスト3

ロードバイク初心者がCRとの別れる理由第1位:マンネリ化

まず、サイクリングロードだろうが、パリのシャンゼリゼ通りだろうが、どんな道でも、同じ道をずっと往復しているだけでは、飽きる。ただ、季節が変わっていけば、桜が咲き、緑が生い茂り、紅葉になりと風景が変わるのを楽しむこともできるのだが、毎週ロードバイクで走っていては、変化を感じることがなくなってくる。あの道の先で野球少年が頑張ってる、この先は釣りしているおっさんがいて、この先の公園はバーベキューをやっていると、自分の見知った予定調和の中をロードバイクで走っているので、つまらなくなる。やはり刺激が必要だ。

よくある理由第一位が、この外的要因であるサイクリングロードとのマンネリ化だろう。

慣れているからこそいい面もあるのだが、人間は刺激を求めて彷徨う性質がある。

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ロードバイク初心者がCRとの別れる理由第2位:成長感の欠如

次に、ロードバイク初心者の乗り始めの頃は、いわゆるボーナスタイムである。ロードバイクで走り始めて3ヶ月くらいは一番いい時期だ。サイクルコンピュータに表示される平均時速が徐々に速くなっていくので、楽しいし、嬉しい。時速25kmで速いと思っていたが、時速30km、時速35kmと速くなり、最高速度なら40kmオーバーしたりして、自分が全能の人間になったような錯覚をさせてくる。今まさに成長している自分すげーと実感できる。

自分の能力をデジタルで確認できる楽しさにハマる人は、ロードバイクにはまりやすい。とある有名ヒルクライマーは、理系の技術者だ。彼は理系的なトレーニングを実践して何年も連続で国内のヒルクライム大会で優勝している。1秒ずつ、1キロずつでも速くなっていく自分を感じられるのは、ロードバイクの魅力でもある。

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しかし、3ヶ月も経ってくると平坦なサイクリングロードにおける巡航速度は頭打ちになってくる。平坦なサイクリングロードをロードバイクで快適に走っているだけではなかなかスピードは上がらない。

※ただ、速くは走れないが、長くは走れるようにはなっていく。しかし、走行距離を伸ばすことは200kmも走ると頭打ちだし、同じ道を長く走るのは、やはり飽きてきてしまう。

この自分を成長させてくれるサイクリングロードは好きだったが、成長させてくれなくなったサイクリングロードはお役御免となるわけだ。

これが、よくある別れの理由第二位の、内的要因であるサイクリングロードではもう自分を成長させてくれないだ。

ロードバイク初心者がCRとの別れる理由第3位:新しい出会い

第三の理由は、一番わかりやすい。他にいい道ができた。だ。

これは気をつけていても防ぎようがない。ロードバイクで走り始めてからというもの初心者は、スポンジのようにロードバイクに関する情報を集めるだろう。それはハマればハマるほど強くなる。すると、自分のサイクリングロードから少し離れた場所に、ちょっとした坂があることを知る。最初は興味本位で、ちょっとだけ寄り道してみようなんて軽い気持ちで、ヒルクライムにチャレンジしてみるのだ。

いつもの平坦なサイクリングロードと違い、坂は結構辛いので、やっぱり登ろうなんて思わなければよかったと後悔して、帰りのサイクリングロードでやっぱり、この道が一番なんて思うが、夜眠りにつく前に、久しぶりにちょっと筋肉痛になっていることに気づく。あれ、もしかしてヒルクライムが効いたのかも?そう思うと、あの新しい坂が気になりはじめる

そして、よく週末も同じ坂へとロードバイクを走らせるのだ。いつしか、サイクリングロードはただの通り道、もしくは、寄ることがなくなり、家を出たら、すぐに新しい坂へとロードバイクを走らせて、サイクリングロードとは自然消滅という形になっている。

これが初心者によくあるサイクリングロードとの別れの理由第3位、自然消滅に向かう新しい道との出会いである。

尾根幹 基本ルート

新しい道「尾根幹」との出会い

同じ道を走っていてもついつい、目移りしてしまうことは人間のサガかもしれない。これが絶対にダメかといえば、それも人生なのでその人が楽しいロードバイクライフを送るためには、必要なサイクリングロードとの別れなのかもしれない。

その後の正しいサイクリングロードとの付き合い方

以上の「ロードバイク初心者がサイクリングロードと別れる3つの理由」からわかる、その後の正しいサイクリングロードとの付き合い方だが、はっきり言えば、

好きなときに走ればいい

である。

サイクリングロードは別に人じゃないので、別れてもまた行けばそこにいてくれる。

3ヶ月も経つと季節も変わって風景が変わるので、また楽しく走れる。

そうして、また同じサイクリングロードに戻ってしまうのもまた人のサガなのかもしれない

私は、サイクリングロードをロードバイクで走るのは好きです。皆さんはどうでしょうか?

思えば、最近、走ってませんが。