1月に入ってからいよいよ冬らしい日が続いている。
記録的寒波からの初雪が週末にやってくると、土日しかロングライドに出れないサラリーマンにとっては悩ましい。
寒さに立ち向かい、自転車にまたがる勇気を振り絞るのに時間がかかるし、そもそも、前日の天気予報を見たときから心が折れていて、早起きできず、ついつい昼過ぎまで寝てしまう。
すると、いまからでても日があるうちに帰ってくるには、60kmコースが限界だなとおもうと億劫になってきてしまう。
そんな葛藤を胸に抱えながら、あたたかいこたつに入ってぼんやりテレビを眺めているうちに、あっという間に1時間。いまからだと40kmコースか。
たかだかそれだけの距離はしるためにこの寒い空の下まで出ていく意味がますますなくなってしまい、モチベーションはゼロに近づいていく。
しかも、雪降るかもでしょ!
寒いし、路面が凍ったら危ないし。
走るのはいつですか?
今じゃないでしょ!
そして、走ることをやめると元々予定などないのでそのまま無為なだらだら休日が始まり、たまったビデオ録画をまとめてみたり、昼寝したり、ネットしていると、時間はさらにあっという間に過ぎ去り、なんだったら、夜更かししている。
すると、次の日曜日もまた、昼過ぎに起きてしまう。太陽が出ていなければ、また同じ葛藤がはじまる。
そして、土日全く走らない日が続いてしまう。
雨や雪は仕方がないが、その日になんとかモチベーションを維持したい。いい方法を思い付いた。
走れない日にはロードレースのビデオを見ることだ。
ヨーロッパのワンデーレースがいい。ツールデフランドルやパリルーべなら4時間弱で楽しめる。
ヨーロッパを超絶スピードで走り抜ける選手たちの真剣な表情やレースならではの駆け引きを見ていると、寒さでくすぶっていた自転車魂がめらめらと燃えだす。
翌日、多少寒かったとしても走り出すことができる。
走り出してさえしまえば、10分で暖かくなり、あとは楽しくなるだけ。冬将軍の影響力は、あくまで走りはじめるときの心の弱みにしか効かないことが気づけば、このロードレースDVDのモチベーションが極めて有効であることがわかる。
Route92