ジロ・デ・イタリア17日目。
昨日の熱いバトルの興奮が冷めやらぬが、今日は平坦。
たんたんとしたレース展開が予想される。
コースレイアウト
総距離196km。ちょうど真ん中に4級山岳があるだけで、特に難易度は高くない。
苦しい山を耐えた登れるスプリンターたち待望のスプリントステージ。
キッテル、グライペルなど名だたるスプリンターが途中で帰ってしまった今。
ステージ優勝なしでポイント賞トップのニッツォーロに奮起してほしい。
ポイント賞2位のウリッシとの差は8ポイントしかない。
今日はこの2人の一騎討ちになりそうだ。
さあ、ゴール前スプリントを制するのは誰だ?
レース実況
序盤
中継は残り100kmの地点からスタート。
逃げ3人とメイン集団との差は4分ほど。
いつも元気なオスが逃げに入っている。
集団はランプレがコントロール。
70km地点中間スプリント
逃げ三人はオスがトップで通過した後、ニッツォーロ、トレンティン、ウリッシの3名で4着争い。
アシストに引いてもらったニッツォーロが4位通過。ウリッシは、6位通過でポイント差が広がる。ポイント争いも終盤に向けて盛り上がっている。
- ニッツォーロ 144
- ウリッシ 133
と思っていたら、逃げのオスも100ポイント位で3位まで上昇している。
中盤
平坦ステージは淡々と進んでいく。
とても暇である。
残り50km地点。逃げとの差は2分。
第二スプリントポイント
ポイント賞3位まで浮上してきたオスが、逃げの中から飛び出して、1位通過。
そして、トレンティン、ウリッシ、ニッツォーロの争い。
3人でもがくが、再びニッツォーロが4位通過。
ウリッシ、トレンティンと続いた。
残り30km
逃げとの差は1分。
ようやくちょっと動きが、メイン集団から3人が飛び出し、ブリッジをかけようとしている。
残り20kmすぎ
飛び出した3人が逃げ3人に追いつく。
6人で綺麗にローテーションが回り始めると、一時期は13秒ほどまで縮まっていた集団との差が少しずつ広がり始める。
ロットソウダルのベテラン・バクがローテーションの指示出しをしてうまく逃げ集団が機能している。集団との差も30秒まで回復。
残り10km
メイン集団との差も12秒まで縮まる。
集団はランプレ、トレックがペースを上げていたが、つかれたのか後ろへ。
いつのまにかロットNLユンボ、モビスターが前にいてペースが上がらなくなってきた。
残り5km
ようやくウリッシ率いるランプレが前に出る。
トレックも前に出てペースに上げている。
残り3km
逃げとの差は6秒程度に。
逃げとの差も少しずつだが縮まる
逃げも最後の一踏ん張り。
メイン集団も丸くなっているのであまりまとまって弾けている感じがない。
残り1.5km
いよいよ逃げが捕まる。
瞬間にバクがカウンターアタック。
集団から、ポッツァートが飛び出し、抜け出る。
イアムのクルーゲも素早く飛び乗る。
メイン集団は誰かいけよと一瞬お見合い。。。残り1kmを切る。
まさかのクルーゲがそのまま、ゴール!
遅れてスパートをかけた集団から、ニッツォーロがまたもや2着で勝ちきれない。
ゴール前まで一度も名前が出なかったクルーゲ。
逃げの想像以上の粘りが、ゴール前スプリントを狂わせたレース展開だった。
Route92