ジロ・デ・イタリア20日目 4強ラストバトル!最後に笑うのは!?

残り2日でマリアローザが移動するほどもつれにもつれている今年のジロ・デ・イタリア。

2分差以内にチャベス、ニーバリ、クライシュバイク、バルベルデの4人。

今日でいよいよマリア・ローザの行方も決定する。

しかも、山岳コース。誰が勝つか予想もできない。

コースレイアウト

20th Stageコースレイアウト

総走行距離132kmと短期決戦。

なかには1級山岳が3つ。ラストも上りと最後の最後まで難易度が超高い。

総合争いの仕掛けはどこになるのか。

ニーバリはダウンヒル?バルベルデは?レース巧者のベテラン2人は、チーム力も生かして栄光を摑み取るか?

まさかのリーダージャージチャベスはこのまま守りきれるか?

クライシュバイクは、昨日の不運を乗り越え、再度マリア・ローザに返り咲くか?

山岳争いもクネゴの逆転を狙い、ニエベ、デニフル、アタプマが逃げを狙うか。

ポイント賞もニッツォーロに迫るウリッシが勝負をかけるか?

レース実況

序盤

中継は、レース開始6km地点とほぼ最初から始まる。

いきなり登りから始まるコースレイアウト、かなりのハイペースで登り始める。

まだ、逃げが決まっていなかったが、程なく決まり、8人ほど。

そのなかには、アスタナのカンゲルト、モビスターのヴィスコンティ。

昨日のスカルポーニ同様、エースを前待ちする作戦か。

メイン集団との差は2分ほどに。

中間スプリント

山岳TTで優勝したフォリフォロフがトップ通過。

終わるとニエベが山岳ポイントを狙いペースをあげる。

逃げに乗れなかったクネゴを置き去りにするつもりだろう。

1つ目の山岳をトップで通過すれば、クネゴに1ポイント差まで詰める算段だ。

集団はオリカグリーンエッジがコントロールし、ペースを落とす。

逃げとの差は広がっていく。

1つ目の1級はデニフルがトップ通過。

残り100km

逃げには何人か追いつき、少し大きくなる。

メインとの差は7分を超えた。

2つ目の1級山岳

ニエベが飛び出し、2つ目の山岳賞を狙う。

22km 平均勾配6.7% 最大勾配10%と長い上りの果てにたどり着くのは、

昨日の最高標高地点チーマ・コッピからわずか30mほど低い、標高2715m。

残り85km

モビスターのアシストが前に出し、ペースを上げて他のチームのアシスト達の力を削ろうと仕事を始める。

メイン集団は縦に伸び40人程度と小さくなってきている。

ニエベはペースをあげ、追走と2分ほどの差に広げる。

が、アタプマとフォリフォノフがペースを上げて抜け出し、50秒まで縮めてくる。

ニエベがそのまま山岳をトップ通過。

これで、クネゴのポイントを抜き山岳ジャージを獲得。

山頂まで残り2km

ティンコフがアタック。マイカが前へ。

クライシュバイク、ニーバリ、バルベルデ、チャベス全員付いてくる。

アシストは、モビスターのアマドール、アスタナのスカルポーニ、フグルサング、オリカも1人残っているという状況。

ダウンヒル

メイン集団もダウンヒルに突入。

縦に長く伸びながら、ティンコフとモビスターが先頭を走っている。

ペースはだいぶ上がっているが大きく差がつくことはない。

残り45km

先頭を走っていたニエベは下り切った平坦コースで追走に合流。

一人掛けをするよりは集団に合流する戦略をとったようだ。

メイン集団も下り切ったところで、ペースダウン。

リーダーのオリカが引けよとバルベルデたちがペダルを踏むのをやめる。

その隙に防寒用にお腹に入れていた新聞紙を抜きだすバルベルデ。

ハンドルの上で読むジェスチャーで少し和む。

最後の1級山岳 ロンバルダ峠

22.5km 平均勾配6.7% 最大勾配10%の最後の1級山岳。

ここまで大きな動きがなかったので、いよいよここで勝負が決まるだろう。

先頭集団8名が突入。

モビスターのヴィスコンティがなぜか前を引く。

その後、ドンブロウスキがアタック。アタプマも遅れてついていく。

しかし、すでにアタプマは頑張っても山岳賞は取れないが、総合順位を大きくあげるのを狙うのか。

まだ平坦区間にいるメイン集団は10分遅れで落ち着いている。

アスタナのアシストは4人残っているのでかなり有利な状況だ。

ペースがかなり落ちているので、山岳までは何もしない。

いよいよメイン集団も上りに入る。

ここからが、本当に最後の勝負だ。

まずはティンコフが先頭を引く。ティンコフも2人アシストが合流していたようだ。

アスタナも2名が残って前にいる。モビスターは1人なんとかいるのと、先頭にいるヴィスコンティが頼み。

ロットNLはクライシュバイク一人、オリカはアシストが1人残っているかどうか。

アスタナの引きに代わりペースを上げていく、フグルサングがすごい。

そしてスカルポーニの引きになった瞬間大きくペースが上がり、ニーバリと前へ。

チャベスもなんとかついて、クライシュバイク、バルベルデ、マイカ、ユンゲルス、ウランに絞り込まれた。

アマドールもついていけなかった。

残り20kmに。

逃げ集団からはタラマエがアタック。

カンゲルトはニーバリ待ちに切り替えたようだ。ヴィスコンティはなぜか前にいく。

残り15kmでニーバリアタック。

チャベスとバルベルデが食らいつく。

クライシュバイク、マイカは遅れる。

ニーバリさらにあげて、単独に。

チャベス、バルベルデを引き離した。

そして、カンゲルトと合流。最後のアシストでさらにリードを広げる。

山頂まで1kmちょっとでカンゲルトも離脱。

チャベスとの差を30秒差まで広げた素晴らしいアシスト連携。

44秒差をひっくりかえせるか。

ウラン、バルベルデ、チャベスの3人になった追走から、ウランとバルベルデが先に行き、チャベスが遅れる。。。

ダウンヒル

イタリアに戻ってテクニカルなダウンヒルが始まる。

ニーバリはすでに48秒差ついて、ニーバリがリードをとった

かなりきわどいところで最後2.3km平均勾配10%の上りで決まる。

ブランビッラがユンゲルスを引いてペースをあげているのでチャベスにとってはラッキーだ。

タイム差表示がなくなる。

最後の上り2.3km 平均勾配10%

カチューシャのタラマエが逃げ切ってゴール。

カチューシャのタラマエ

カチューシャのタラマエ

昨日ザッカリンを失ったカチューシャが超難関ステージの勝利をもぎ取った。

ニーバリ一人で逃げる。

ここでようやくモビスターのヴィスコンティが合流。

ニーバリの走りは落ち着いている。

チャベスも変わらずだが差は縮まっているのか。。

差は300m。

タイム差は出ていないが、おそらく1分ほど。

13秒遅れでバルベルデ。

この時点でチャベスは残り450m

44秒以内のゴールはもう不可能だ。

ニーバリ逆転!!!!!!!!

終わってみれば52秒ほどの差をつけている。

バルベルデは3位。

クライシュバイクは4位に転落。

最後の最後まで面白かったジロ・デ・イタリアは、

明日のトリノのスプリントステージで終わる。

ポイント賞争いをニッツォーロがステージ優勝で飾れるか?

Route92

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