ツールドフランスもアルプスに入り、今日も入れて6レースを残すのみ。
今更だが、総合順位予想をあと出しでやってみよう。
後出しといえどもトップ5までは3分程度の差だから、まだ混戦と言っても過言ではない。衝撃だったマイヨ・ジョーヌが自分の足で走るシーンまで飛び出した今年のツールドフランス。まだまだ何かあっても不思議ではない。今日の平坦コースを終えて休息日を挟んでからシャンゼリゼを除いた4レースはすべて山岳。うち一つは山岳タイムトライアル。まだまだ順位が大きく動く余地は残っている。
7/17 15ステージ終了時点の総合順位表
1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 68h 14′ 36”
2 バウク・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)at 01′ 47”
3 アダム・イェーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ/イギリス)at 02′ 45”
4 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 02′ 59”
5 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 03′ 17”
6 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 04′ 04”
7 リッチー・ポート(BMC レーシングチーム/オーストラリア)at 04′ 27”
8 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 04′ 47”
9 ダニエル・マーティン(エティクス・クイックステップ/アイルランド)at 05′ 03”
10 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)at 05′ 16”
圧倒的にミスのないチームスカイのクリス・フルームがタイムトライアルでも強さを見せつけ、多くのライバルからタイム差を奪った。他にタイムトライアルで調子が良かったのは、トレックセガフレードのモレマ。総合順位2位までジャンプアップした。キンタナは平坦のタイムトライアルではやはりタイムを失ったが、それほど大きなロスではなく、まだ挽回可能だろうが、しかし、モンヴァントゥーでは、フルームに坂で置いていかれており、最終週に照準を合わせた調整がうまくいくのかにかかっているだろう。
ライバルと目されていたコンタドールはすでにリタイアしており、4強の一角のはずだったファビオ・アルは5分差とタイムを失っているが、積極性にもかけている。
この中で調子が良さそうなのは、まず、王者、フルーム。タイムトライアルでも圧倒的だったトム・デュムランに続く2位。タイムトライアルスペシャリストたちを押しのけてタイム差を大きく作った。次にやはりまずまずのタイムトライアルだったモレマ。モンヴァントゥーでもフルーム、リッチーポートに食らいつき、衝撃の落車のあとも一番最初に復帰して、基準となるタイムを作った立役者である。
マイヨ・ジョーヌが足で走った衝撃のレースでの調子は、フルーム、リッチー、モレマに絞られたように見えた。
が、リッチーは、タイムトライアルで少し遅れをとっている。
アダム・イエーツ、ロメン・バルデの若手選手は、なかなかいいのだが、チーム力と決定力に欠けるので、総合優勝はまだまだではないだろうか。
ヴァンガーデレン、ダニエルマーティン、ファビオ・アル、現状、苦戦している順位だ。3週目に劇的な改善がない限り、このままではないだろうか。優勝争いというところは正直厳しそうである。
一番、難しいのがキンタナ、そして、バルベルデだ。バルベルデが坂でキンタナをアシストするアタックを繰り返すが、チームスカイの足が崩れなかったり、その直後にキンタナがアタックを仕掛ける連携を見せたが、キンタナの足が一番最初になくなる、モンヴァントゥーの例もある。チーム力もスカイに引けを取らないモビスターだが、今の所、このままではまたフルームを脅かすのは難しいだろう。
やはり、フルームがチーム力、個人力ともに頭2つ飛び出ているように思う。
クライマックスは、7/20の山岳タイムトライアル
数十秒の差しかできないかもしれないが、それでも最後の週の調子を推し量るだろう山岳タイムトライアル。その後2つの超級山岳ステージを迎えて総合争いはフィニッシュになるのだから、ここで調子の良かった選手がそのまま総合優勝まで突っ走る可能性は高い。
優勝は、ズバリ!
優勝は、チームスカイ フルーム!
2位に、モビスターのキンタナ!
3位に、トレック、モレマ
4位に、バルベルデ。 ※アシストでこの順位は強すぎるが。
5位に、BMCリッチー・ポート
以上。
キンタナの調整がうまくいっていたら、逆転もありだが、今の所、積極性が足りないので、プロのレーサーとしては、フルームの方が観客を沸かせる走りをしていて素晴らしいと思う。
あと、リッチー・ポート、モレマ、バルベルデ、ロメンバルデなどは素晴らしい。
あと、ヴォクレール。
残り5レース。目が離せない。
蛇足だが、ツールドフランスを見ていると自分もロードバイクで走りたくなるし、夏向けの装備は欲しくなる。
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