ジロ・デ・イタリア15ステージ
全体の3分の2のレースが終わり、残すところ7レース。
その中でも重要な節目となるのが今日の山岳個人TTだ。
昨日のクイーンステージで大きく総合順位が動き、バルベルデが大きくタイムを失ったが、ここから挽回できるかどうか。
しかしライバルのクルイシュウィック、チャベス、ニーバリも山岳が得意なだけに大きくタイム差は出ないかもしれない。
コースレイアウト
全長10.8km。平均勾配は8.6%、最大11%。
ちょうど、奥多摩の風張峠をちょっと厳しくした感じのようなコースだと思われる。
開催委員会の見立てでは、フィニッシュタイムは時速24kmで27分前後~時速28kmで23分前後と予想されている。
ということだが、さすがプロレーサーは超スピードだ。
近年のジロ・デ・イタリアでは、この山岳タイムトライアルでステージ優勝し、そのままマリア・ローザを獲得することが続いており、今日でもしかしたら、総合優勝争いにも大きな方向性が出来てくるかもしれない。
レース実況
前半
中継は個人TTが始まって1時間ほど経ってから始まった。
暫定1位は、30分36秒のタイム。
現状の総合順位
- クルイシュウィック(ロットNLユンボ)
- チャベス 41秒(オリカ・グリーンエッジ)
- ニーバリ 1分32秒(アスタナ)
- バルベルデ 3分06秒(モビスター)
- アマドール 3分15秒(モビスター)
- マイカ 3分29秒(ティンコフ)
- ザッカリン 3分53秒(カチューシャ)
まずは、イアン・ボズウェルが 30分4秒でタイム更新。
後半に向けて山岳の強い選手が出てくるので、まだまだ更新されそうである。
プロコンチのフォリフォロフが大幅にタイム更新して、28分39秒!
Top10ライダー登場
個人タイムトライアルは、総合タイムの悪い順から始まる。
いよいよ、トップ10ライダーが登場しはじめる。
フグルサング +5分38秒 (アスタナ)
30分56秒でフィニッシュ。
先にゴールしたユンゲルスに逆転され11位に転落か。
シュートソー +5分38秒 (ディメンションデータ)
30分38秒でフィニッシュ。
こちらもユンゲルスに逆転されたか?
ウラン +5分01秒 (キャノンデール)
31分57秒。
かなりタイムを失ってゴール。こちらもユンゲルスに逆転されたようだ。
ザッカリン +3分53秒(カチューシャ)
中間計測では、最高タイムを12秒上回る好タイム 9分19秒
29分26秒でフィニッシュ。暫定4位ゴール
マイカ +3分29秒(ティンコフ)
29分48秒でフィニッシュ。
なんとかザッカリンには逆転されずにゴール。
アマドール +3分15秒(モビスター)
中間計測9分54秒。マイカ、ザッカリンに比べ30秒ほど遅れて通過。
30分51秒。7位にダウン。
アマドール
バルベルデ +3分06秒(モビスター)
バルベルデ
中間計測をザッカリンにつぐ3秒遅れの9分19秒で通過。
29分02秒。暫定2位!
ザッカリンよりも速いタイムでフィニッシュ。
チャベス +1分32秒(オリカ・グリーンエッジ)
チャベスの中間計測は見られなかったが、それほど早くなかったようだ。
29分19秒。かなりの好タイム。
ニーバリ +41秒(アスタナ)
中間計測 9分37秒とバルベルデより18秒遅れ。
そこでニーバリのリアディレイラーが壊れる!バイクチェンジでタイムロス。
30分49秒と大きくタイムを失ってゴール
クルイシュウィック(ロットNLユンボ)
中間計測 9分7秒と最高タイムで通過。
28分39秒。1位と同タイムで2位!
クルイシュウィックがさらに30秒以上の差を広げて、マリア・ローザをさらに固めた。
結果、フォリフォノフがステージ優勝。
まさかの無名のプロコンチネンタルチームの選手が一番強いという結果。
総合順位
- クルイシュウィック
- チャベス 2分12秒
- ニーバリ 2分51秒
- バルベルデ 3分29秒
残る超級山岳ステージは2つ。
クルイシュウィックが同タイム2位なだけにマリア・ローザが見えてきている状況だ。
Route92