ジロ・デ・イタリア13日目。
昨日の高速スプリントステージからいよいよ、山岳地帯へ突入する。
グライペルやユアン、ルーランツなどが昨日でDNF。さすがにスプリンターには辛いステージか。
グライペルは次はツール・ド・フランスでまた活躍するだろう。
コースレイアウト
難易度は★4つのコース。1級山岳、2級山岳、1級山岳、2級山岳となかなかの山がつづく。
レース実況
序盤
中継は残り133km地点から始まる。
中級山岳ステージの最初の1級山岳もまだこれから。
しかも逃げもまだ決まっていない状況。
1時間あまり逃げ合戦が続いている。
平均時速50kmと非常にハイスピードで進んでいる。
1級山岳
1級山岳に入る直前にようやくできた逃げは40人くらいと非常に大きい集団。
致し方なくメイン集団が容認したという感じ。タイム差が2分ほどついて1級山岳に突入。
山岳賞を狙うクネゴも逃げ集団に入り、ウリッシ擁するランプレが逃げをコントロールする。
しばらくしてIAMサイクリングのステファン・デニフルが飛び出し一人で逃げる。
チェイシングチームが30秒遅れくらいで続く。
メイン集団は1分30秒程度のタイム差。総合勢はメイン集団に揃っている。
クネゴが2位通過を狙うが、モビスターのビスコンティが追走。
山頂直前でビスコンティが落車!
からくもビスコンティが2位通過。クネゴは3位という結果だった。
1級山岳が終わり、ダウンヒルへ。
ステファン・デニフルが一人逃げ。
追走集団が1分30秒。メインが2分差で追う。
2級山岳
あまり大きな動きはなく、淡々とレースは展開。
1級山岳と大きく変わりがなく、ステファン・デニフルが1位通過。
争いは2位通過。
クネゴとヴィスコンティが頂上付近で飛び出す。
今回は、クネゴが2位で通過、ヴィスコンティは3位。
2級山岳クネゴが2位通過
クネゴが山岳ジャージを死守しているが、ここに来て、1級、2級を立て続けにトップ通過したステファン・デニフルも2位まで一気に浮上している。
次の1級山岳もトップ通過するとかなりクネゴに近づいてくる。
2級山岳を終えてダウンヒルに入ってしばらくして、先頭だったステファン・デニフルがなんとトイレ休憩を取ろうとした瞬間に追走集団に抜かれてしまう。
機材トラブルかもしれないが、再度、逃げ集団に潜り込めたのだろうか?
ランプレ、キャノンデールが逃げ集団をコントロールして、メイン集団との差を少しずつ広げて4分差ほどになっている。
残り40km
いよいよ、後半の山岳2つ直前。
最後のスプリントポイントを終えて、メイン集団も山岳にむけてポジション争いが始まる。
1級山岳2回目
8.8km 平均勾配8.2% 最大勾配16%
一度は集団に吸収されたステファン・デニフルが先頭に踊り出る。
どうやら先程は平坦区間を引いてもらうために意図的に戻ったようだ。
その後、キャノンデールのモゼールがアタック。
ランプレがずっと引いてくれていたので、足が残っていた選手が急に活気付く。
メイン集団も坂に入り、アスタナがペースを上げる。
ニーバリ、バルベルデが続く。
逃げの先頭は、チームスカイのニエベが上がり、キャノンデールのドンブロスキもついて2人でペースを上げていく。
ニエベとドンブロスキ
クネゴは少しペースが上がらず、遅れ始めている。
ヴィスコンティは3番手。
しばらく食らいついていた2番手のドンブロスキはついに遅れ始めた。
山頂は、そのままニエベがトップ通過。
次にドンブロスキを抜いて、ヴィスコンティが通過。
クネゴも4番手通過し、なんとか山岳ジャージは守れそうだ。
アスタナがコントロールしているメイン集団は1分30秒遅れ。
ニーバリ、バルベルデ、クルイシュウィックなど総合勢もきちんと付いてきている。
メイン集団も山頂を超えてダウンヒルへ突入。
ダウンヒル
モビスターのアマドールが仕掛ける。
総合順位も上位のアマドールのアタックを許すわけにいかないアスタナが追走する。
ニーバリが自らスピードを上げていく。
まだ先も長く、牽制が入ったりしているのでニーバリが独走に入るということはなく、結局、メイン集団は数を減らしつつもまだ固まっている。
2級山岳2回目
ニエベが先頭のまま最後の2級山岳に突入。
モンタグーティ(アージェイデゥーゼル)がダウンヒルで2番手に踊り出ている。
その後ろにも4人の追走グループ。
そして、メイン集団が2分20秒差で追いかける。
メイン集団からチャベスがアタック。マイカが続く。
ペースが上がり、ユンゲルスが少し遅れる。
そして、ニーバリが猛アタック。
バルベルデも少し遅れるが、追いつく。
クネゴもメイン集団にパスされてしまう。これで最後の山岳ポイントは獲れない。
山頂は、ニエベが1位通過。
ヴィスコンティが2位通過。
ヴィスコンティ
ダウンヒル
ダウンヒルはまたも細いテクニカルコース。
ニエベはダウンヒルが得意なのか、危なげなくコーナーすれすれをクリアしていく。
残り5km
ダウンヒルを終え、ニエベが独走体制。
一方で、メイン集団から遅れていた総合2位アマドールがメイン集団に追いつく。
これで、アマドールのマリア・ローザの可能性がでてきた。
残り3km
先頭は依然、ニエベ。
総合争いはニーバリ、バルベルデ、アマドールが追走集団として前をいく。マリア・ローザのユンゲルスは山岳のあたりで50秒ほど遅れたまま。
メイン集団
ゴール
ニエベは独走のままゴール。
ニエベ ステージ優勝
1人で40kmほど独走し続けた。
2番手はヴィスコンティ。
3位争い
ゴール前スプリントでボーナスタイムを争うことにアマドールが引いてバルベルデが発射されるが、ゴール前になんとニーバリにさされてしまう。
これで総合順位はニーバリが4秒ボーナスを獲得し、総合3位に。
アマドールは、コスタリカ人初のマリア・ローザ獲得!
ユンゲルスは2位に陥落。
Route92